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平成17年7月27日

横浜市長
 中 田 宏 様

旧本牧スタンダード石油社宅とその景観を救う会
代表  中 嶋 清 美


旧本牧スタンダード石油社宅とその敷地保全について


 旧本牧スタンダード石油社宅とその景観を救う会の要望書に対して、7月22日付で横浜市長名による回答を頂きました。市当局の迅速な対応を心から感謝しております。
 しかしながら、今回私どもは回答を求めてはおりませんでした「墓地建設計画」についてのお答えは、昨年地元町内会が提出した要望書に対する回答と全く同じ内容ですし、「旧スタンダード石油社宅の保全」についてのご回答は、内容的にもそのまま承服できるものではありません。
 と言いますのも、市指定文化財の認定が「戦前に建築されたもの」を対象としてきたとありますが、1996年(平成8年)文化財保護法の改正により、創設された登録有形文化財の制度では、登録要件として「原則建築後50年以上経過」との基準があり、1949〜50年にかけて建てられた旧スタンダード石油社宅は築後55年を経ており、この要件には合致しております。
 ご存知のように昭和10年代半ば以降、日本は戦時統制下にあり、戦後も物資の供給が不足するなかで、保存に値するような建築物はほとんど建てられておりません。そのような中にあって、A.レーモンド設計の旧スタンダード石油社宅は、当時としては考えられないほどのクオリティを持ち、後世に残すに値するたいへん貴重な建築物であると言えます。
 今年は戦後60年という、ちょうど節目の年にあたります。戦後の建造物の文化財指定の対象がさらに先送りされるようでは、行政の怠慢といわれても仕方のない状況です。どうか、この際、一歩踏み出したご判断を頂き、戦後の建物も文化財指定に加えることをご検討願えないでしょうか。
 私どもも社宅とその景観の保存・活用に関して、地域住民の意見を集約しながら文化遺産を守るという観点からさらに検討を重ね、関係各方面へ理解を得られるよう引き続き努力してゆく所存でございます。
 どうか横浜市当局におかれましても、なお一層ご検討賜りますよう、宜しくお願い申し上げる次第でございます。


旧本牧スタンダード石油社宅とその景観を救う会
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